一戸建ての建物の査定方法とは?中古戸建てを高く売るタイミングも解説
これから一戸建てを売却しようとしている方は、どのくらいの価格で売却できるのか気になりますよね。
また、どのように査定されるのか、どんなポイントに注意すべきなのか、わからない方も多いでしょう。
そこで今回は、建物査定の原価法、性能の高い建物の査定、なるべく高く売るタイミングについて解説します。

建物査定で用いられる原価法とは?
建物査定の原価法は、建物の再調達価格から減価修正をして、現在の価値を算出する方法です。
原価法を用いて建物査定をおこなう場合は、下記の計算式で算出します。
再調達単価×延床面積÷耐用年数×残存年数(耐用年数-築年数)
再調達価格や耐用年数は、国税庁のホームページで確認することができるでしょう。
なお、建物によって査定方法は異なり、ほかにも取引事例比較法や収益還元法などがあります。
長期優良住宅など性能の高い家は高く売れる?
築年数が経てば経つほど建物の資産価値は下がり、約20年程度経つとほぼゼロになるとされています。
しかし、長期優良住宅に認定された建物であれば、高く売れる可能性があります。
長期優良住宅とは劣化対策がされている、可変性がある、メンテナンスをしやすいなど、長期間安心して快適に暮らせる住宅です。
このように、性能の高い建物は、住宅性能表示制度に基づいた調査がおこなわれ、住宅性能評価書が発行されます。
宅性能評価書が発行された建物は、建築費用が高くなる傾向がありますが、その分売却時に高値で買い手がつきやすいとされています。
中古一戸建てを高く売るタイミングはいつ
中古一戸建てを高く売るためのタイミングは、まず10年が重要です。
10年以上所有していれば、「10年超所有軽減税率の特例」が適用され、節税に繋がります。
次に、市場の動向を見ることが大切で、需要が高く供給が少ないときは高値で売れる可能性が高まります。
逆に需要が低く供給が多いときは安値でしか売れないかもしれません。
最後に自分のライフスタイルに合わせることが必要で、家族構成や住環境、収入や貯蓄などを考慮して最適なタイミングを見極めることが大切です。
まとめ
建物査定で用いられる原価法とは、建物の再調達価格から減価修正をして、現在の価値を算出する方法です。
宅性能評価書が発行された建物は、通常の建物に比べて、売却時に高値で買い手がつきやすいとされています。
そして、中古一戸建てを高く売るタイミングは「10年超所有軽減税率の特例」が適用される、10年以上経った頃です。