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不動産売却時の購入申込書とは?項目の見方や注意点について

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2025年12月01日

不動産売却時に購入希望者から「購入申込書」が届きますが、見方が分からない方もいるのではないでしょうか。
馴染みのない書類のため、分からない点もありますが、きちんと内容をチェックしておかないと後のトラブルの原因にもなります。
そこで、こちらでは不動産売却時の購入申込書とはなにか、項目の見方や注意点について解説します。

不動産売却時に購入希望者から届く購入申込書とはなにか

不動産売却時に購入希望者から届く購入申込書とは、物件を購入する意思を売主に意思表示するための書面です。
書面には購入したい条件などを記述して提出し、売主に購入する意思だけでなく交渉したい点も伝えます。
不動産仲介業者がひな形を用意しているので、購入希望者は内容に沿って記入していくだけです。
売買契約書とは異なるため、契約が成立するものではありません。
条件によっては売主が拒否しても問題なく、条件が合わなければ違約金などの負担がなくキャンセルできます。
一般的に申し込み時には5〜10万円程度の「購入申込金」の支払いが必要ですが、キャンセルした場合には返金されるため安心ください。

不動産売却時の購入申込書の記載事項の見方ついて

購入申込書が届いたら、購入希望条件をチェックしてください。
購入希望条件では「売買価格」「手付金」「契約日」「引き渡し日」「住宅ローンの有無」が確認できます。
売買価格は購入希望価格が記載されていますが、値下げ交渉の材料となるため金額の確認をしておきましょう。
条件が合い契約する場合の手付金をいくらにするかは、一般的には売却価格の5〜10%ですが、都合に合わせて考慮するのも良いでしょう。
ただし、あまりにも手付金が少ない場合には注意が必要なので、売却を拒否しても問題ありません。
契約日や引き渡し日についてお互いの都合によりますが、住宅ローンの有無によって決算日が変わるので引き渡し日などについても変動します。
買主の個人情報はフルネームと住所程度で、年収や勤務先などは開示されないのが一般的です。

不動産売却時に購入申込書がきたときの注意点とは

不動産売却において最重要ポイントになるのが価格で、申込書内に記載されている「購入希望額」が妥当な額なのかチェックしてください。
売主が相場を把握しておかないと、提示されている金額が妥当か判断できないので、周辺の情報や価格相場の把握をしておきましょう。
手付金についても重要で前述したように相場は売買価格の5~10%なので、少ない場合には他にも気になる物件を探している可能性があります。
購入申込書の時点では他に気になる物件があれば申し込みの解除が簡単にできてしまうので、他の物件と比較検討するために安い手付金にしている可能性があるのが注意点です。

まとめ

不動産売却時に購入希望者から届く「購入申込書」は契約書とは違い、購入の意思を示すための書類です。
購入申込書が届いたら、希望価格や手付金など金銭に関わる点は重点的にチェックして、契約に進むか検討しましょう。