賃貸借契約書を紛失したらどうする?困るケースや対応方法を解説
目次
- 1. 賃貸借契約書とはなにか
- 2. 賃貸借契約書の再発行について
- 3. 賃貸借契約書を紛失して困るケース
- 4. まとめ
賃貸物件に住んだことがある方で、賃貸借契約書を紛失したことはありませんか。
それは困った経験だったのではないでしょうか。
そこで今回は、賃貸借契約書の役割や紛失した場合の再発行や困るケースについて解説します。

賃貸借契約書とはなにか
賃貸借契約書は、借主と貸主の双方にとって重要な文書であり、その役割は大きいです。
契約書には、物件の使用条件や家賃の支払い方法、修繕責任、特記事項や特約、禁止事項などが詳細に規定されます。
これにより、借主と貸主の権利や義務が明確化され、両者間のトラブルや誤解を未然に防ぐことができます。
賃貸借契約書がない場合、トラブルの原因となることがありますので、重要な文書として保管しましょう。
賃貸借契約書の再発行について
賃貸借契約書を紛失した場合、再発行の問い合わせをしないといけないと考えると思いますが、実は再発行はほとんどの場合認められません。
再発行によって引き起こされるトラブルがあるからです。
契約時の契約書と再発行した契約書の記載内容に少しでも相違がある場合、契約として認められるのは作成日が新しいほうとなります。
契約当時と状況が変わっていることもあるため、契約内容に加えて入居者にとって不利な内容が追加される場合もあります。
したがって、入居者とのトラブルを避けるためにも不動産会社としては再発行の対応を断ることが多いのです。
もし賃貸借契約書を紛失した場合は、不動産会社が保有する契約書のコピーをもらうことをおすすめします。
不動産会社は賃貸借契約書を5年間保管することが義務付けられているため、基本的には保有しています。
コピーの対応は手数料がかかることもあるため事前に確認しておくと良いでしょう。
賃貸借契約書を紛失して困るケース
賃貸借契約書を紛失すると、さまざまなトラブルや困難が生じる可能性があります。
例えば、更新時の条件や退去時の手続きが滞ることがあります。
また、家賃や敷金の取り扱いに関する紛争が生じる可能性もあるでしょう。
そのため、契約書の適切な保管やコピー依頼の手続きの迅速な対応が重要です。
契約書を紛失しないように注意し、万が一紛失した場合でも迅速に対応することが重要です。
まとめ
賃貸借契約書は、借主と貸主の権利と義務を明確にし、トラブルを防ぐ重要な文書です。
再発行はトラブルを引き起こす可能性があるため、断れることが多いため、不動産会社が持つ契約書をコピーする対応が推奨されます。
契約書を紛失すると更新や退去時の手続きが滞るなどの問題が生じ、家賃や敷金に関する紛争の原因となるため、適切な保管と紛失時の迅速な対応が重要です。